2016年9月19日月曜日

豊洲・築地の先にあるもの

 豊洲問題が急浮上したが、「やはり」という感が否めない。揺すれば必ずと言っていいほど何かが出てくる。これが都政の実態だ。石原も猪瀬も舛添も甘い汁を吸っていた。舛添は、都政の人々の甘い汁を横から少しいただこうとした。「俺にも吸わせろ」という感じだろうと思う。それがために反感をかい、内部から告発され追い出された。
 小池は政治家だ。徹底して政治家なのだ。小説家でもなければ、学者でもない。政治の権力闘争の世界を渡ってきたから、知っている。敵を作ることと、味方を作ること。これをどのようなバランスでやればいいのか。そして自分の権力を盤石のものとする方法。出てきた出てきた蛇が出てきたか、鬼が出てきたか。小池の剣がいかんなく振り下ろされる。しかしこの剣は諸刃の剣であるので、細心の注意が必要だ。東京五輪まで標的に入れると、国家の問題になるので、危険だ。だから、いまは豊洲だ。そして調査委員会やら何やら味方を投入して基盤を作る。党から離れてはいけないことも知っている。離れないで党を利用しながら進んだ方がいい。これはいままでの経験値から判断したものだろう。いま党は都知事に手出しできない。この間に権力を確かなものとするのが上策だ。「政治塾」を作ると言ったが、この言ではっきり理解できた。
 やらなければならないこと、これについては評価していい。この豊洲問題は、小池の方向でいい。さて、今後いろんなことが起こってくると思うが、主権者はしっかりと目を見開いていかなければならない。小池にとって都知事ははじまりなのかもしれない。