2017年11月17日金曜日

都内銭湯探訪その1

 フェイスブックに不定期に載せている「都内銭湯探訪」。すこしブログにもまとめてみたいと思います。まあ、内部は撮影できないので、外見だけの写真です。

 第一回は、『銀座湯』で、すでにこのブログで紹介済みなので、第二回目から。


                 第二回『金春湯』
       東京都中央区銀座8−7ー5   14:00~22:00 日祝定休




 都内でも、中央区と言えば中心の中心。ビルの中にあるというのが多い。この『金春湯』もビルの一階。きれいで清潔感が漂う銭湯である。まあリフォームされたばかりという感じである。場所柄そんなに広くはなく、お客さんもこの近隣の住居者というよりは、調理関係の職人さんという感じの人が多いかもしれない。『金春』(こんぱる)とは、かつて能の「金春流屋敷」があったことからの命名。


                 第三回『黄金湯』

         墨田区太平4ー14ー6 15:30〜24:00 休日不定休



      





 錦糸町駅から少し歩く。日曜日は「生レモンの湯」の日。湯船が三つあって、それぞれ温度が微妙に違うような感じ。絵はタイルであり、南国の夕日の海。中央区とは違って、下町らしく鏡やカランはいかにも使い込まれた感じである。


                

                 第四回『十思湯』

     
    中央区日本橋小伝馬町5−19 15:00〜23:00  休日日曜日 

    




 三階建の素敵な建物は、旧十思小学校。いまは閉校して都の施設になっている。この隣に『十思湯』がある。なにか健康センターのような感じであるが、2014年にできたようで、真新しい。湯船も広くゆったりしている。サウナもあるが、別料金。「十思」というのは、中国北宋の『資治通鑑』にある言葉。壁タイルは広重の「日本橋」だ。


                                                     第五回『大黒湯』

   墨田区横川3−12−14 平日15:00〜5:00 土曜14:00〜5:00
                日祝13:00〜5:00 定休:火曜日
 
 錦糸町駅から歩くとすこし遠い。薬湯は日替わり、サウナもある。スーパージェットという名称のぶくぶく。ジェット水流ということですか。奇数偶数で男湯と女湯が入れ替わる。なぜ?奇数日は男湯が露天風呂の側になる。ヘアードライヤーは無料なのがありがたいが、概ね銭湯のドライヤーは弱め。普通20円かかる。








2017年11月5日日曜日

5千万ドル拠出の件 

想田和弘さんのFBからたどって行き、外務省のHP「平成30年度新規要求事業」で確認したら、以下の部分を見つけました。14億円一般会計。足りない分はどこから?しかし一般会計から確実に14億は出すのだ。


新30- 0023
女性起業家資金イニシアティブ拠出金
-
1,400
「新しい日本のための優先課題推進枠」1,400百万 円
総合外交政策局軍
縮不拡散・科学部
一般会計
(項)国際分担金其他諸費 (大事項)経済
協力に係る国際機関等を通じた地球規模の諸
問題に係る国際貢献に必要な経費

5千万ドル拠出の件(平成29年7月8日付)


外務省のHP「外交政策」の7月8日で以下の内容が掲載されている。つまりここで拠出金が示されている。冷静に判断する必要がある。



1 8日16時45分~17時00分(現地時間同日9時45分~10時00分分),ドイツのハンブルグにて開催中のG20において,女性起業家資金イニシアティブ(Women Entrepreneurs Finance Initiative)の立ち上げ式が開催されました。立ち上げ式には,日本を含む同イニシアティブに参加を表明した国々(オーストラリア,カナダ,中国,デンマーク,ドイツ,オランダ,ノルウェー,サウジ・アラビア,韓国,アラブ首長国連邦,英,米の計13か国)の首脳又はその代理及びキム世界銀行総裁が参加し,これら参加国から総額3.25億ドル以上の拠出がプレッジされた旨発表されました。我が国 からは,本件イニシアティブに対し,5,000万ドルを拠出する予定です。

2 本件イニシアティブは,途上国の女性起業家や女性が運営する中小企業が直面する様々な障害(資金アクセスや法制度等)を克服するための支援実施を目的としています。同イニシアティブに基づき世界銀行内に基金が設置され,本年より活動が開始される予定です。

(参考)女性起業家資金イニシアティブ(Women Entrepreneurs Finance Initiative)
途上国において,女性起業家や女性が運営する中小企業が直面する障害(資金アクセス,法制度等)を克服するための支援実施を目的として世銀内に設立される基金。支援内容は,女性起業家等に対する資金支援,金融機関等に対する女性起業家とのビジネス促進に向けた助言,途上国の法制度改善に向けた技術協力等。ドナー国から2億ドル及びリスク軽減措置により動員される民間資金等を合わせて10億ドル超の資金を利用可能とすることを目指す。

以下は財務省のHP「内閣、復興、外務、経済協力関係予算」の7ページにある内容。この519億円のなかに、5千万ドルがあるのか?そうしたらこれは一般会計か?



(1)平和構築・平和維持、難民等支援、中庸・穏健主義への支援 243億円 (2)保健、女性、教育分野での国際協力 519億円
1.ODA予算の拡充

         わからないことばかりだ。


5千万ドル拠出の件 

5千万ドルは、5千万ドルであって、円ではない。というのが正しいらしい。つまり、この拠出は7月にすでに決断されたものであって、イヴァンカさんとの直接的な関係はないものである、という。「女性起業家資金イニシアティブ」というもので、世界銀行内に設置されているものであるそうです。資金源は外貨準備高からの拠出で、国内では使えない「塩漬けドル」を使用するということが真実らしい。
 総理大臣はスピーチで日本政府の仕事として、これを強調したかったのだろう。

 でも、これは外貨準備高ではなく一般会計からだ。という人もいます。

世界銀行のプレスリリースには下記の記述があるということだ。(多分原文は英語表記)
 「本ファシリティの構想に貢献し、女性の起業という課題を強く支持してきたイバンカ・トランプ米国大統領補佐官は、本ファシリティの運営管理または資金調達には関与しない」

 判然としない。門外漢を阻害しない報道をしてもらいたいものだ。

外務省HPからの転載 (下線ブログ作成者) 路地裏の”Che"として


以下のスピーチ原稿は、外務省のHPに掲載されている安倍晋三内閣総理大臣の開会スピーチです。「国際女性会議WAW!(World Assembly for Women: WAW! 2017)」
尚、下線はわたしが付しました。


WAW!2017 総理スピーチ 11月3日(金曜日)
 皆様,おはようございます。そして,ようこそ日本にお越し頂きました。総理大臣とし て,心から歓迎いたします。
実は,先月,日本では総選挙がありましたので,ここに来ることができるかどうか,ギ リギリまで決まらなかったのですが,一昨日,国会で指名を受け,無事,総理大臣として, ここにやって来ることができました。
 そして,新しい内閣がスタートを切って,最初に参加する国際会議が,この WAW!にな ります。
安倍内閣の,「女性活躍」への本気度が,お分かりいただけると思います。
正直に申し上げれば,会議の日程は遥か前から決まっていました。ですので,偶然の結果です。
しかし,政治にとって最も重要なのは,「勘」なんです。この絶妙なタイミングを読み切 っていたかの如く,予めこの日程を設定したものであります。
これは,やはり,私の,「女性活躍」への強いコミットメントの表れだと,考えていただ きたいと思います。
 さて,この WAW!も,今回で4回目となります。壇上から見ておりますと,客席の皆様 が眩しいくらいに輝いています。回を追うごとに,熱気と華やかさが増している感じがい たします。
 これだけの数の,世界で活躍する女性たちが一堂に会する国際会議が,ここ日本で開か れるようになった。日本も本当に変わったなぁと,しみじみ感じております。
 30年以上前,私は,会社員として,ニューヨークで働いていたことがあります。
その時,アメリカのビジネス界で,男性と対等に,堂々と渡り合う米国人女性たちの姿 を目の当たりにして,本当に驚いたことを,昨日のことのように思い出します。
 その後,私は,政治の世界に飛び込みますが,男中心の日本社会が,アメリカのように 変わることは,当時,想像もしませんでした。
 ほんの10年前ですら,日本の女性の就業率は,64歳以下の全ての世代で,アメリカ よりも低かった。これが,現実でありました。
 しかし,5年前,私は,総理大臣となった直後から,「女性活躍」の旗を高く掲げ,成長 戦略のど真ん中に位置づけました。
 保育の受け皿整備など,女性が働きやすい環境を作ることに,全力を挙げて参りました。 その結果,女性の就業者数は150万人増加し,特に,子育て世代の女性就業率は一気に
5%上昇しました。いわゆる M 字カーブの問題は,確実に,解消に向かっています。 そして,昨年,とうとう,日本の女性就業率は,25歳以上の全ての世代で,アメリカよ りも高くなりました。
30年以上前,遥か彼方にあったアメリカ社会と,とうとう日本社会が肩を並べるとこ ろまで来たかと思うと,本当に,感慨深いものがあります。
 日本は,変わった。
 社会は,変えることができます。
日本企業の女性役員の数は,この5年で2倍以上に増加しました。 私自身も経済界に女性役員を増やすよう要請をしてきましたが,ルールも変えて,有価証 券報告書に女性役員の人数と比率の記載を義務づけました。そうすると,企業の行動が, 一気に変わりました。
 そして今,皆様ご存じのとおり,日本企業は,過去最高の収益を上げています。「ウィメ ノミクス」は,我が国の経済成長を牽引する大きな力となっています。 日本は,変わった。
 ですから,世界も,変えられるはずです。
世界の医療に革新をもたらし,世界で初めて,iPS 細胞による移植手術に成功したのは, 一人の日本人女性です。
 ③高橋政代(たかはしまさよ)さんは,眼科のお医者さんです。長年,患者さんの様々な 悩みに寄り添ってきました。偶然,彼女のパートナーは,脳神経外科医で,再生医療の研 究をしていました。この二つの異分野のノウハウを,高橋さんは見事に結びつけました。iPS 細胞の技術を用いて,目の網膜を作ることに挑戦し,大きな成果をあげました。
「新しいモノは,『間(あいだ)』にある。」
彼女はこう言います。眼科医は,再生医療研究の最先端を知らない。逆に,再生医療の 専門家は,網膜治療の重要性が分からない。
 この二つの既存の研究領域の「間(あいだ)」に,イノベーションを生み出す答えを,高 橋さんは見つけました。
 周囲の男性たちは,最初,彼女のプランを全く相手にしなかったそうです。男は,いわ ゆる「常識」にとらわれすぎる。私も胸が痛みます。
 男たちが作りあげた「常識」という壁を打ち破り,新しい時代を切り拓く力が,女性に はある。私は,そう信じます。
 ビジネスの世界も同じです。 男性にはない感性で,社会的な課題を解決する新たなビジネス。
女性ならではの目線で,これまでにない価値を生み出すビジネス。
 女性起業家は,閉塞感ある経済を打ち破り,世界経済を飛躍的に発展させる,大きな可 能性に満ちていると思います。
今,一人の若き女性起業家が,カンボジアの大地で,農業を変革しようとしています。 リム・ポーティーさんは,元々,NGOの一員として,カンボジアの貧困問題に立ち向か ってきた。貧しい農家の支援に取り組んできました。
 しかし,NGOの活動は,ドナーの支援に左右されてしまう。そこで,リムさんは,一 念発起し,日本のJICAがカンボジアで実施している起業家を支援するプログラムに参 加しました。そして,マーケティングや財務管理などを学んで,自らビジネスを立ち上げ ました。
 30軒のカンボジア農家から有機野菜や果実を買い取り,販売するビジネスです。
安定した販路を確保できた結果,契約農家の中には,子供たちが学校に行けるようにな った。新しい家を建てることができた人もいます。リムさんの新しいビジネスは,カンボ ジアの貧困の解消に大きな力を発揮しています。
「好きな仕事をして,社会に貢献することは幸せ」だと,リムさんは語ります。 女性起業家たちの挑戦は,経済を,そして世界を大きく変える力を秘めています。
本日このWAW!に参加してくださった, イヴァンカ・トランプさんも,同意して頂 けると思います。
 自らもビジネスを立ち上げた実業家として,また,トランプ大統領が信頼する補佐官と して,イヴァンカさんは,本年のG20ハンブルグ・サミットで,「女性起業家資金イニシ アティブ」の立ち上げを主導されました。
日本は,このイニシアティブを強く支持します。そして,最大拠出国の一つとして,5千万ドルの支援を行うことを決定しました。
 世界中に「女性活躍」のネットワークを広げていく。世界中の女性たちが立ち上がれば, 貧困をはじめ,世界の様々な課題は,きっと解決できるはずです。
日本は,世界において,これからも「女性活躍」の旗を高く掲げ,強いリーダーシップ を発揮していく決意です。
皆さんもご存じの iPhone(アイフォン)が発売されたのは,10年前。そして,現在, 世界中で累計10億台。世界的な,これだけの広がりを,10年前,誰が予想できたでし ょうか。
 10年あれば,世界は変えることができる。いや,10年も要らないかもしれません。 世界の至るところで女性たちが輝く社会, 女性たちが次の時代を切り拓く力となる世界を,必ず,実現できる。私は,確信しています。

 スティーブ・ジョブスの言葉を思い出します。
「自分が,『世界を変えられる』と本気で,信じる人たちこそが,本当に,世界を変えて いる。」
この WAW!にお集まりの皆さんは,きっと「世界を変えることができる」。そう信じて 止まない人たちばかりだと思います。
皆さん,世界を,一緒に変えていきましょう! そして,また,来年,この WAW!でお目にかかりたいと思います。 本日は,御参加を頂きまして誠にありがとうございました。
Thank you very much. 


①について、この会議に合わせて選挙を決め、選挙日程を決めたかの言葉。
②について、ゴールドマンサックスの副会長キャシー松井が作った語という。すぐこのような言葉を持ってくる。⚪️⚪️ミクスが好きだ。
③④について、別に総理大臣がこの人たちを育てたわけではなく、ご本人たちの努力が実を結んだこと。いつも人の成果を高らかにあげて、利用しようとする。
⑤について、この支援金、どこで協議し決定されたのか。5千ドルは57億円。その場その場でお金を出しているように思えて仕方がない。予算案で組まれたものなのか。もしかして「特別会計」か。

                            不思議でしょうがない。

   















2017年10月16日月曜日

『PATERSON』


 『PATERSON』             2016年 アメリカ
                     監督ジム・ジャームッシュ
                     
                     アダム・ドライバー
                     ゴルシフテ・ファラハニ
                     永瀬正敏

 米国ニュージャージー州にパターソンという市があるらしい。ニューヨーク州のとなりなので、東海岸にそれほど遠くないところにある。パターソン市でバスの運転手をしているパターソンという男性が主人公。普通の庶民であり、毎日毎日バスの運転をしてる。小津安二郎の作品世界に登場しそうなパターソンは、毎日を規則正しく送ることを旨としている。ノートに詩を書き続けているが、それを発表しようとかの名声欲はない。妻から勧められても心がゆれることはない。ただただ生活のために働き、楽しみとして詩作をすることで満足している。ただ、ところところで不思議な人物が登場する。双子のおじさん、双子の姉妹、など双子がチラッと出てくる。これはなにかの象徴なのだろうか、最後に日本から来た勤め人の詩人がでてくる。ふたりは初めて会ったのだが、違いの心が通じているような感じである。ツインソウルと言えば通俗に傾きすぎだろうか。
 静かで示唆に富む作品であった。

愛を綴る女


  『愛を綴る女』           2016年フランス
                    監督ニコール・ガルシア
                    原作『祖母の手帖』ミレーナ・アグス
                    
                    マリオン・コティアール
                    アレックス・ブレンデミュール
                    ルイ・ガレル

 原題『MAL  DE  PIERRES』  邦題がなんとも意訳しすぎの感がある。「石の痛み」と訳すといいのかもしれない。映画ライターの久保玲子が ”石の痛み”という言葉を使っているので、この「石の痛み」という邦題にしたらどうだろうかと思う。
 南仏プロバンスから親子三人がリオンにやってきた。息子がピアノのコンクールに出場するのだ。車中の三人は家庭円満な印象を受ける。ところが、いざ会場に向かう途中に妻のガブリエル(マリオン・コティアール)はタクシーから一人降りてしまう。彼女はこの通りの名前に反応したのだ。走る彼女はのっぴきならない様子だ。そして、あるアパルトメントにたどり着き、そこにある住居者の表札を見つめる。それはアンドレ・ソヴァージュという男性の名前だった。
 物語は過去に遡る。愛に対して情熱的な少女だったガブリエルは、周りから偏見の目で見られていた。母親は、なんとかしなければならないと思い、労働者のジョゼと結婚させる。しかし、ガブリエルは、ジョゼに「愛していない、絶対に愛さない」と告げるのだった。最初から愛のない関係が続く。彼女の病気、療養所で出会った軍人ルイ、チャイコフスキーの「四季6月舟歌」がつづれ織りの糸のように絡み合う。深い谷に下りて行くように、ひたひたと迫る冷気のような感情。この作品はよくある倫理観で観てはならない。人の心のありようを静かに受け止めてこそ、理解できる。ラスト、静かな感動がさざ波のように押し寄せる。成熟したフランスの情の物語だ。
 ガブリエル役のマリオンは横顔に強い意志が表現されて卓偉。デカダンのようなアレックスも、哲人のようなルイもいい。
 

2017年10月15日日曜日

鳥のことは何も書いていない。


 こんな新聞記事を見つけた。2017年10月13日の「東京新聞夕刊」である。ドローンが鳥とぶつかり墜落したようだ。この記事には「鳥」のことは一切書かれていない。この鳥はどうなったのだろう。「けが人はいなかった」かもしれないが、「けが鳥」はいたのかなかったのか。これからの産業に対して「ドローン」は有効なのかもしれないが、(デュアルユースだと思うが)もしこのような事故が頻繁におこると命ある鳥はどうなんだ。こんなことを言うと、過激で過剰な動物愛護者とレッテルを貼られてしまうかもしれないが、これは意外と大きな問題である。空港のバードストライクはあるが、それに対してバードパトロールなどの対策はしている。そもそもが人命のためであるが、鳥の命も結果として救うことにはなる。
 そもそも飛んでいる鳥が何かにぶつかるということは、どれくらいの確率なのだろう。本能や能力は、そんなヤワなものではないだろう。普段目にする鳥たちの素早さには驚くことがある。小型のドローンだからであろうか、なんだかわからないことが多すぎる。

ERNEST


                   脚本・監督:阪本順治
                   2017/日本・キューバ合作
                   オダギリ・ジョー
 

 ゲバラ没後50年、そしてこの作品の主人公フレディー前村ウルタードも没後50年。1967年ともにボリビアで命絶えた。
 フレディーはボリビア出身の医学生だった。人々のために、それも貧しい人々のために医学を志した。奨学金を得てキューバで学業を続けていたが、祖国が軍事政権となり、志し半ばで戦いを決意する。ゲバラから「エルネスト」という名をもらい祖国のためボリビア政府と戦った。
 1967年わたしは、12歳だった。66年から67年、ロックシーンでは英国の「ビートルズ」が、米国の「ヴェルヴェット・アンダーグランド」が活躍していた。66年ボブ・ディランがバイク事故で活動休止し、67年に復活した。66年6月ビートルズが来日し、67年10月ツイギーが来日した。欧米のサブカルチャーが大きく変革して行った時代でもあった。68年には「パリ五月革命」が起こった。67年8月31日、フレディーは政府軍により射殺された、享年25歳。ゲバラも政府軍に捕まり、10月9日射殺された、享年39歳。
 監督の阪本は、キューバに滞在し撮影を続けていたとき、キューバ人の心の優しさに触れ「キューバはいい国だと思った」とラジオ番組で語っていた。

 この作品に対して、あまり解説めいたことはしたくない。戦わなければいけないと、いま痛切にわたしは思うからだ。政治権力闘争を繰り広げている人々が対象だ。武器を持つことはできない。ではどのような戦いをすればいいのか、大きな課題である。

2017年8月9日水曜日

気まぐれ野郎メシーなすの煮浸しー

なす、生姜、醤油、みりん、など。簡単にできるが、焦らずじっくり茄子を焼くことです。




 

2017年8月8日火曜日

神楽坂カド


知人の個展に行く途中、神楽坂のカドに行った。その日は、渋谷ユーロスペースで「ロスト・イン・パリ」という映画を見て、神楽坂に。すこし飲んでから行こうと思い、カドへ行った。立ち飲みは夕方からということで、座敷に案内された。




 昼定食とビールとお酒"京の春" アジの開き、なすの煮浸し、浅漬け、味噌汁、玄米ごはん、で900円です。もちろんお酒は別。

"京の春" 季節限定にごり酒

ごちそうさまでした。

 のんびりと、お酒をやりながら暗がりのなかで、ひとりお膳に箸をすすめていると、先に逝った友人たちを思い出す。「今年も夏を迎えたのだ」としんみりする。

2017年8月5日土曜日

気まぐれ野郎メシ



玉ねぎ

 水に白ワインと醤油を入れる。ローリエを加えてただひたすら煮る。玉ねぎは皮をとってそのまま。上にマグロの油漬をそのまま載せただけ。





2017年7月29日土曜日

遠藤利克 展(7.15-8.31)埼玉県立近代美術館

 遠藤利克展ー聖性の考古学ー

 遠藤利克という作家をいつごろから知るようになったのだろうか、具体的な作品を観てからという感じではない。たぶん、美術雑誌か何かでその写真を見て記憶に留めていたということから始まった。そのような意味としては、もの派の作家たちを知識として追認し、その延長としてこの作家を確認して行ったのだろうと思う。私の年代を考えると、それは確かなことだ。それにしても、私より5歳程度上の世代だとは思わなかった。もっと上の世代だと思っていた。
 我々は、言語活動を通してしか世界を認識することができない。文節を作り出し利用することによって、ひとまとまりの思惟を理解し、発信することができるようになった。そこから世界は始まった。もちろん人類としての「認識上の世界」であるという限定付きであるが、そこから考えると、遠藤の作品はきわめてプリミティブな印象を受けるし、神話的でもある。我々の作品理解の手立てのひとつに、既知のことを拠り所にして理解することがある。「これは昔見たことがある⚪️⚪️に似ている、だから作品の意味するものはその⚪️⚪️のようなものだろう。」と。これが我々の理解の手助けとなる。
 「船形」がある。昔、博物館のようなところで見たことがある琉球の「サバニ」あるいは青森の「舟ケ沢の丸木舟」みたいだ。古の人々の生活が垣間見える古代からの考古学的贈り物である。形が似ているということで、それとの関連性を考えてしまうのが人の習性であろうと思う。とすれば作家はそのことを承知で、あるいは巧みに利用して何かを表現することもある。原初の形をとどめている船は、根源的な何かを象徴しているのかもしれない。そして、焼くという行為の果てに生成される物。どこか神話的なことが色濃く現れている。陶器などを焼くという過程の問題ではなく、「焼く、燃やす」という行為が浮き彫りになる。だからこそ、作品名に「木・鉄・タール・火」と素材が記入される。この四つは等価に記入されているが、「火」のみが行為であり、他はあくまでも「素材」である。作家の意識無意識に関わらず、本質が現れている。だからこそ、焼く行為が記録ビデオとして会場に流されているのだ。そのビデオは、葬送的なイメージを喚起させる。いまでもそのようにして葬送の儀式を行っている地域はある。この葬送の儀式の先にあるものは魂の浄化と再生であろう。そのようなことを関連させてみると。この作家の作品は、「浄化と再生の神話から導き出された提示」と考える。きわめて身勝手な解釈であるかもしれないが、私なりの確信だ。

巨大な輪である。





 船の中に水が張ってある。吹き抜けの天井から、柱が釣り上げられている。背景に常設のジャコモ・マンズー「枢機卿」が置かれてあるのが何か象徴的でいい。







2017年7月28日金曜日

「記憶にありません」

田中角栄政権の時代「ロッキード事件」(昭和51年7月28日田中角栄逮捕)があった。国会の証人喚問で、小佐野賢治が「記憶にございません」と言い、他の証人たちものきなみ「記憶にございません」と言い始めた。
 それ以来、何も変わっていない。いまでも問題あるごとに、「記憶がない」と言う。いっそ、AI機能のウソ発見器を使えばどうかな。

2017年6月30日金曜日

雑感

 なんだか年ごとに身体に軋みが出ているようだ。なんだかなあ、かなわないなあ、と弱気にもなる。定年退職になり、それでも働かなければならない。でも、こんな気持ちで働いているのは、現役で努力している人々に大変めいわくであろうと思う。たしかにそうなのだ。年金制度というのは、極めて優れた制度であったと思う。戦後の日本が、一時期「Japan as NO.1」と言われるまでになった。この経済の繁栄は、国民ひとりひとりの不断の努力の結果である。都会の企業戦士、労働基準のない農家の人々、人々へのリスペクトがなければ年金制度は瓦解する。財源がないから瓦解するのではない。年金機構が、かってに人々から集めたお金で何をしたか、もう皆んな忘れてしまっている。日本人特有の「喉元すぎれば熱さ忘れる」か。誰も何も言わなくなった。「ならば消費税を上げろ」そんな問題ではない。経産省の財源を厚生労働省に持っていってもいいのだ。防衛省の財源を文科省に持っていっていいのだ。すべての財源をフラットにしてみたらどうなのだ。お金に色は付いていないのだ。色をつけているのは税収として振り分けられた後の各省庁の金庫だ。このようなことにチャレンジするのが、岩盤規制に穴を開けることなのではないか。オスプレイの購入を半分にしてもさしあたり戦力がなくなり他国から侵略されることはないだろう。ODAを3割減らしても世界から総スカンをくらうことはないだろう。クールジャパンの予算を5百万減らしても、日本の文化を貶すフランス文化通信省の役人はいないだろう。やりようはいくらでもある。物価も上がり、学費も上がり、給与は減らされ、郵便料金も上がり、医療費負担も上がり。思いやり予算を試しに5パーセントでも減らしてみたらどうだろう。米国の経済制裁があるだろうか。
 テレビやラジオでもの言う人の大半は、経済コメンテーター・経済アナリストなどなど。すべてのものの見方は経済からの視点が基盤だ。

2017年6月12日月曜日




6月10日(土)国会議事堂包囲行動に参加しました。『共謀罪』『辺野古』関係で、たくさんの市民が集まっていました。若い世代だと、こんな面白いことを考える人がいます。もっともっと増えるといいと思います。世界が懸念しているこの法案をなぜゴリ押しに通そうとするのか、通せてしまうこの国とは一体なんなのだろうと絶望的になってしまいます。しかし声を上げなければなりません。独裁政権のようです。あるいはどこかの軍事政権のはじまりとも思えてなりません。最近『ローマ法王になる日まで』という映画を見たのですが、この法案が通ると、ローマ法王フランシスコが説教するために来日するのではないかと思いました。
 与党にも反対する人がいるはずです。野党がだらしないと、野党の性にして諦める人がいます。与党でも野党でも関係ありません、この法案が極めて危険な種であることを知らなければなりません。すでに沖縄では何人もの人が拘留されているのです。任意で事情徴収しなくても、その場で逮捕できるのです。家宅捜査も簡単にできると思います。昔ながらの刑事の感も必要なく、犯罪捜査のプロもいなくなるのではないでしょうか。恫喝と手荒い捜査が横行するのではないでしょうか。




2017年6月4日日曜日

ムッシュ花田の優雅な日々


5月20日鎌倉に行った。なんでかというと、チケットぴあのポイントを利用して、「欧林洞」という洋菓子店の二階にあるライブスペースに行ったのだ。ライブはシンガーソングライター早川義雄とサックス奏者梅津和時のデュオ。早川は「サルビアの花」の作曲者といえば思い出す人も多いかもしれない。場所は鎌倉駅と北鎌倉駅のちょうど中間地点
少し早めに鎌倉駅に着いたので、お昼は「八倉」のしらす丼。生ではなく、釜揚げのしらすだったが、やはり美味しい。わっ、ビールも。

そして、今回はじめて「喜多映画記念館」にも行ってみた。なかなか閑静でいい空間だった。上映会や講演会もやっているらしい。是枝裕和 監督の講演が企画されていて、もうチケットは完売だった。
5月、実は精神的にエアポケットにコトンと落ち込んだ月であった。太陽も浴びた。














気まぐれ野郎メシ(豚トマトなんだか変なもの)


まずはソース作り。トマトをみじん切り(トマトは家人があまり食べないので、半分をここで消費)そこにトマトケチャップを大さじ3ぐらい入れる。すりおろし玉ねぎ、すりおろしニンニク、お酒、ウースターソース、コンソメ、胡椒を適当に入れてソースを作る。そこに豚ロース薄切りをつけておく。まあ、20分ぐらいしたら、豚ロースを取り出してフライパンで炒める。お皿に取り出し、そのフライパンにソースを入れて適当に煮込んでお皿のロースにかけるだけ。これがけっこうさっぱりとしていて美味しいのだ。




2017年5月13日土曜日

暴政(内閣総理大臣さま)



 安倍内閣総理大臣さま、もうこれ以上悲しみの種を蒔かないでください。子供達が、 その果実をとって食べるからです。

2017年5月4日木曜日

気まぐれ野郎メシ(海鮮丼)


 「海鮮丼」です。もちろん、酢飯にしました。まあ、ありあわせのものを乗せた。という程度です。

2017年5月3日水曜日

暴政(2017年5月3日)

 憲法記念日。改憲したほうがいいという有権者が増えている。憲法に関して何も考えなかった人たちが、なんとなく無意識的に流れているように思えてならない。川は高きから低きに流れる。足元の土台が、傾いてきているときに意識して踏ん張らなければならない。踏ん張る力は歴史認識と思考力だ。なんとなく「みんなが言うしなあ。占領軍が作ったものだからなあ」というメディアの経済コメンテーターたちの言に影響してしまう。

 わたし個人のことを言えば、最近の改憲派の言は40年以上前に、さんざん聞かされた言葉だ。そのときわたしは民族派の運動に関わっていた。組織の上層部が常に言っていたことを、いまメディアの人気コメンテーターが言う。やはり日本会議恐るべしか、何十年も言い続けてきたのだ。それが若いエリートの経済コメンテーターに浸透してきたのだ。「占領軍が作った憲法だ。日本弱体化政策の一環なのだ。日本弱体化には3S政策というものもある。つまり、スクリーン・セックス・スポーツだ。日本国民の関心を映画を楽しむこと、セックスのすばらしさを感じさせフリーセックスを奨励すること、戦闘意識をスポーツに向かわせることで解消させること。」アメリカは第二次世界大戦で嫌というほど日本軍に悩まされてきた。「撃ちてし止まん。一億総火の玉。一億総玉砕。欲しがりません勝つまでは。特攻隊。」まるでISのお手本にもなりそうな特攻隊。ISはアッラーの神、日本軍は万世一系の現人神天皇陛下が絶対神である。二度とアメリカを中心にした、連合軍に刃向かわないように、「戦争を放棄」する憲法を制定すれば、戦争しようと思っても憲法違反なのでできないだろう。
 その結果、どうなっただろうか、アメリカの思う通りに日本は戦争できなくなった。昭和に入り、日清・日露・第一次と十年ごとに戦争を繰り返してきた日本が、第二次から70年にもわたり、戦争に突入しなかった。もう日本は帝国ではなくなり、飼い犬となった。アメリカ文化が大量に入り込み、アメリカは夢の国になった。アメリカは素晴らしいご主人様だ。我々はそれをうたがわなくなった。安保闘争だって所詮若者の馬鹿騒ぎだったし、アメリカに刃向かったってろくなことは無いと、みんなの心に浸透した。戦争できない憲法を受け入れて、どうなったか。戦争できないということで、結果として「平和」が続いた。世界でもめずらしく。日本は技術や経済に力を注いだ、政府の意向よりも、民間の、生活者たちの力で進んで行った。その間、世界の政治図面はさまざまに塗り替えられて行った。アメリカの飼い犬は、戦わない飼い犬だったので、アメリカはちょっと困ってきた。飼い犬はチワワだったら困る。これからは、アジアの防波堤にならなければならないので、最低ボクサーかシエパードでなければ困る、そう考え始めたアメリカはなんとか戦闘能力をつけさせないといけないと考えた。ボクサーの皮を被ったチワワがいい。いままで戦争しなくてよかったかもしれないけれど、そうは問屋が卸さないよ。アメリカ産の戦闘機や重火器を買いさない。突撃が得意な民族なのだから、アメリカの突撃部隊になりなさい。憲法を変えて戦争できる国にしなさい。そろそろ恩返しのときですよチワワ君。憲法改定のバックには、USAトランプ大帝国の指示がある。絶対にある。このことに気がつかなければならない。スノーデンだって日本に警告している。アメリカは日本は絶対に歯向かわないことうことを確信している。だから日本を軍事国にしたいのだ。ARMY
・NAVY・AIR FORCE・MARINE CORPS・COAST GUARDに次ぐ第6の軍隊組織、アジア警備隊『UNITED STATES ASIA GUARD JAPAN』にしたいのだ。
 みなさん憲法改定の罠にはまってはいけない。かつて民族派活動組織にいた私がそう確信します。ちゃらちゃら文化人は自分の言葉に責任を持て。

2017年4月8日土曜日

気まぐれ野郎メシ『無骨なコロッケ』


 ポテトコロッケを作りました。ジャガイモ、人参、玉ねぎ、ひき肉入りです。アスパラ
 ベーコン巻きも一緒に作りました。自分で作ったものはなんでも美味しいなあ。

2017年1月15日日曜日

抵当権抹消登記とは?

 61歳で、やっと住宅ローンを完済した。金融機関から抵当権抹消の案内が送付され、抹消登記しなければならい。物件が担保としていたからだ。
 方法は、その金融機関の司法書士に代行をお願いするか、自分で手続きをするかのどちらかだ。「なんだかめんどくさそうだなあ」と思いつつ、「いや、何事も経験してみることが必要かなあ」と考え自分で手続きすることに決めた。金融機関からの文書にこのようなことが記載されていた。

 登記の手続きの詳細については、担保に提供した不動産を管轄する法務局(登記所)か、お知り合いの司法書士等にお問い合わせください。登記手続きはお客様ご自身で行うこともできますが、複雑な手続きとなりますので、極力、司法書士に依頼されることをお勧めいたします。

金融機関の「司法書士中央グループ」に依頼する手続き料金は下記のようになっていた。

 司法書士報酬 16,000円+登録免許税(不動産一個につき1,000円)+登記簿の写し代実費337(600)円×不動産個数分、登記完了後の確認用337(600)円。ただしご本人確認の為、ご依頼日以降の住民票の取得および運転免許証(写)等のご用意をお願いしております。

 「司法書士に頼むとお金かかるなあ」と思いつつ、自分で手続きをすることにした。

1、まず、必要な書類を作成。これはネットに描き方の例がでているので、金融機関から
 送付された『抵当権設定契約書』を確認しながら、簡単に作成することができた。印
 鑑は認めで大丈夫だ。

2、地元の法務局に電話して、相談窓口に予約を入れた。
3、予約日に法務局に出向いた。予約時間の30分前に到着し待っていたら、三箇所ある
 窓口のうち1箇所がたまたま空いていたので、そこに案内され、係員が書類をチェックし
 訂正などもあったが、10分程度で完了し印紙2、000円を添付して提出。書類完
 成日を言われて完了。
4、完成日の次の日、電話で確認して法務局に行って書類を受け取った。

これで全て完了。交通費と2,000円だけで済んだ。想像していたよりも簡単に終わった。法務局にいた時間も10分程度。

感想
 いままでたくさん利子を払い、金融機関は利益を得ていたにもかかわらず、完済しても商売するのか、と思った。これは金融機関の側で手続きしてもいいのではないかと思った。気になった書類に、「委任状」があった。これは、金融機関が司法書士に代行をお願いするものかと思ったら、金融機関の代表者が私に委任して行うという内容であったと、法務局で書類を整備していたときに分かった。また金融機関の文書に、このような内容のも記載されていた。「登記完了証」は「返信用封筒の郵便局ポストへの投函を以って手続き完了となります。」「書類が到着した旨のお客様への連絡を弊社より行うことはいたしておりませんので、あらかじめご了承くださいますようお願い申しあげます。」この書類は金融機関に提出しなくても、法務局できちんと手続きが完了しているのでいいのかもしれないと思った。ポストに入れて完了というのは、なんだか子供じみている。郵便局のミスで届かなかったらどうなるのか、出したことも出さなかったことも証明できる文書は存在しない。と考えると、「登記完了証」の提出は、金融機関の都合だけかもしれない。トラブルが起こったときのためか?。世の中にはいろんなカラクリがあると実感した。みなさん、この手続きは自分でやりましょう。