なんだか年ごとに身体に軋みが出ているようだ。なんだかなあ、かなわないなあ、と弱気にもなる。定年退職になり、それでも働かなければならない。でも、こんな気持ちで働いているのは、現役で努力している人々に大変めいわくであろうと思う。たしかにそうなのだ。年金制度というのは、極めて優れた制度であったと思う。戦後の日本が、一時期「Japan as NO.1」と言われるまでになった。この経済の繁栄は、国民ひとりひとりの不断の努力の結果である。都会の企業戦士、労働基準のない農家の人々、人々へのリスペクトがなければ年金制度は瓦解する。財源がないから瓦解するのではない。年金機構が、かってに人々から集めたお金で何をしたか、もう皆んな忘れてしまっている。日本人特有の「喉元すぎれば熱さ忘れる」か。誰も何も言わなくなった。「ならば消費税を上げろ」そんな問題ではない。経産省の財源を厚生労働省に持っていってもいいのだ。防衛省の財源を文科省に持っていっていいのだ。すべての財源をフラットにしてみたらどうなのだ。お金に色は付いていないのだ。色をつけているのは税収として振り分けられた後の各省庁の金庫だ。このようなことにチャレンジするのが、岩盤規制に穴を開けることなのではないか。オスプレイの購入を半分にしてもさしあたり戦力がなくなり他国から侵略されることはないだろう。ODAを3割減らしても世界から総スカンをくらうことはないだろう。クールジャパンの予算を5百万減らしても、日本の文化を貶すフランス文化通信省の役人はいないだろう。やりようはいくらでもある。物価も上がり、学費も上がり、給与は減らされ、郵便料金も上がり、医療費負担も上がり。思いやり予算を試しに5パーセントでも減らしてみたらどうだろう。米国の経済制裁があるだろうか。
テレビやラジオでもの言う人の大半は、経済コメンテーター・経済アナリストなどなど。すべてのものの見方は経済からの視点が基盤だ。