2017年5月3日水曜日

暴政(2017年5月3日)

 憲法記念日。改憲したほうがいいという有権者が増えている。憲法に関して何も考えなかった人たちが、なんとなく無意識的に流れているように思えてならない。川は高きから低きに流れる。足元の土台が、傾いてきているときに意識して踏ん張らなければならない。踏ん張る力は歴史認識と思考力だ。なんとなく「みんなが言うしなあ。占領軍が作ったものだからなあ」というメディアの経済コメンテーターたちの言に影響してしまう。

 わたし個人のことを言えば、最近の改憲派の言は40年以上前に、さんざん聞かされた言葉だ。そのときわたしは民族派の運動に関わっていた。組織の上層部が常に言っていたことを、いまメディアの人気コメンテーターが言う。やはり日本会議恐るべしか、何十年も言い続けてきたのだ。それが若いエリートの経済コメンテーターに浸透してきたのだ。「占領軍が作った憲法だ。日本弱体化政策の一環なのだ。日本弱体化には3S政策というものもある。つまり、スクリーン・セックス・スポーツだ。日本国民の関心を映画を楽しむこと、セックスのすばらしさを感じさせフリーセックスを奨励すること、戦闘意識をスポーツに向かわせることで解消させること。」アメリカは第二次世界大戦で嫌というほど日本軍に悩まされてきた。「撃ちてし止まん。一億総火の玉。一億総玉砕。欲しがりません勝つまでは。特攻隊。」まるでISのお手本にもなりそうな特攻隊。ISはアッラーの神、日本軍は万世一系の現人神天皇陛下が絶対神である。二度とアメリカを中心にした、連合軍に刃向かわないように、「戦争を放棄」する憲法を制定すれば、戦争しようと思っても憲法違反なのでできないだろう。
 その結果、どうなっただろうか、アメリカの思う通りに日本は戦争できなくなった。昭和に入り、日清・日露・第一次と十年ごとに戦争を繰り返してきた日本が、第二次から70年にもわたり、戦争に突入しなかった。もう日本は帝国ではなくなり、飼い犬となった。アメリカ文化が大量に入り込み、アメリカは夢の国になった。アメリカは素晴らしいご主人様だ。我々はそれをうたがわなくなった。安保闘争だって所詮若者の馬鹿騒ぎだったし、アメリカに刃向かったってろくなことは無いと、みんなの心に浸透した。戦争できない憲法を受け入れて、どうなったか。戦争できないということで、結果として「平和」が続いた。世界でもめずらしく。日本は技術や経済に力を注いだ、政府の意向よりも、民間の、生活者たちの力で進んで行った。その間、世界の政治図面はさまざまに塗り替えられて行った。アメリカの飼い犬は、戦わない飼い犬だったので、アメリカはちょっと困ってきた。飼い犬はチワワだったら困る。これからは、アジアの防波堤にならなければならないので、最低ボクサーかシエパードでなければ困る、そう考え始めたアメリカはなんとか戦闘能力をつけさせないといけないと考えた。ボクサーの皮を被ったチワワがいい。いままで戦争しなくてよかったかもしれないけれど、そうは問屋が卸さないよ。アメリカ産の戦闘機や重火器を買いさない。突撃が得意な民族なのだから、アメリカの突撃部隊になりなさい。憲法を変えて戦争できる国にしなさい。そろそろ恩返しのときですよチワワ君。憲法改定のバックには、USAトランプ大帝国の指示がある。絶対にある。このことに気がつかなければならない。スノーデンだって日本に警告している。アメリカは日本は絶対に歯向かわないことうことを確信している。だから日本を軍事国にしたいのだ。ARMY
・NAVY・AIR FORCE・MARINE CORPS・COAST GUARDに次ぐ第6の軍隊組織、アジア警備隊『UNITED STATES ASIA GUARD JAPAN』にしたいのだ。
 みなさん憲法改定の罠にはまってはいけない。かつて民族派活動組織にいた私がそう確信します。ちゃらちゃら文化人は自分の言葉に責任を持て。