駄々州狐通信
2014年3月21日金曜日
描画漫録
わたしは、永らく青を禁じていた。なぜなら青はあまりに自分に近い色だったからだ。青に自分自身が溺れてしまうように思えた。わたしのメランコリーが、アンニュイが、わたし自身を青に近づけたのだろうか。あるいは、青がわたしに近づいてきたのか。青はわたしの内面に深く入りこんでいる。わたしのなかの青を解放し始めたのはいつのころからだっただろうか、行きつ戻りつしながら青が画面全体を覆うようになった。
青は、青という色であるが、わたしにとってそれは多数ある色のひとつではない。
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