以前iPadのアプリで、全国のコラムを読んでいると書いた。もちろんアプリにあるコラム全部を毎日読むわけではない。限られた一日の中では、数編程度である。
先日大雪が降った日の朝、雪かきをしていたところ腰を痛めて、大切な休日を一日寝て過ごさなければならないハメになってしまった。そんなこんなで蒲団に寝そべりながら、全部のコラムを読んだ。書き手の様子が見えて面白い。なかでも、北海道新聞の『卓上四季』と東京新聞の『筆洗』がいい。どちらもいきなり本題に入ることがない。かならず何か面白い伏線から入る。それがじつに見事である。以前朝日新聞を購読していたが、『天声人語』が面白くなく、文章のレベルも格段に落ちて来たのにうんざりして、購読をやめてしまった。中高生に向けて、『天声人語』書き写しというのがあるが、こんな文章を書き写して何になると奮然としたことがあった。
見識の高さと、文章そのものに力量を感じる『卓上四季』と『筆洗』。反面、沖縄の八重山日報『金波銀波』は極めて右翼的な見識の人が筆をとっているようだ。おもしろくない。