2014年5月10日土曜日

Poissy(ポワシー)イル•ド•フランス地域圏

 個展開催期間の前半一週間、パリに滞在しました。そのとき、パリを少し離れたポワシーという町を訪れましたが、そこはパリの西30kmぐらいに位置する町です。私が滞在していたアパルトメントの近くの11区と12区にまたがる「Nation(ナシオン)」という駅で、RER A5番線の列車に乗り換えました。ナシオンからちょうど50分でポワシーにたどり着きます。自動車会社プジョーの工場がポワシー駅手前にあり、「あっ、ここがプジョーの工場なんだ」と少し感動。プジョーの208はここで作られているらしいです。閑静なポワシーの駅に降り立ちました。



 パリ市内とちがい、空気も澄んでいて人もちらほら程度。道にタバコの吸い殻も、犬のうんこも落ちていません。駅前の頭像は、ポンピドーです。後で画廊のオーナーから聞いたのですが、ポワシーにはブロジュアジーしか住んでいないらしい。おだやかに時間が流れています。こんなところに住んでいたら、心身共に健康でいられるような気がしました。
 駅を出たら、そのまま右の方にどんどん進みます。

 突き当たって、左をこちょこちょこと行くと、とんがり帽子が見えてきました。そうです、教会です。ノートルダム•参事会教会(Le Collégiale notre-Dame)という教会です。

   














 どこからお見えになったのか、ワンボックスカーを利用して来たシスターたちが数人いました。

 まだまだ歩きます。人家の軒先のようなところも進みます。





                                                                   

 すると見えてきます。目的の場所です。そうです、それはル•コルビュジエが設計したサヴォア邸です。















 
 
 森の中にドカンと見えて来る白亜の建物です。このモダニズムに最初は戸惑う感じです。しかし、中に入ると、この独創的なデザインに驚くばかりです。まるで迷路のような建築は、わたしたちの心身に何か別な次元の刺激を与えるような気もします。 






















 

 やはりすごい人です。1931年竣工。アンドレ•マルローが歴史遺産に指定した20世紀最高作品に数え上げられるひとつです。
 
 その後の帰り道、玩具博物館に立ち寄りました。なんだか、ドロリとしたオブジェたちが隙間なく存在しています。魔女の部屋のようなところもあり、興味深かったです。




 
駅から徒歩で行くのがおすすめです。ゆっくりと歩いてそんなに時間はかかりません。
パリ市サンラザール駅まで、なんと21分で着きます。もう一度行ってみたいところです。


ポワシーからサンラザールまで21分