以前紹介した『泥酔懺悔』(筑摩書房)という単行本。
まあ、全員が全員泥酔しているわけではない。飲めない人の話も掲載されていた。しかし、私は何と言っても「泥酔」してしまった女性たちの話がとても面白く、興味深い。「酔って泣いて笑ってセックスしまくって傷つい」た学生時代の瀧波ユカリ。駅前のロータリーで泥酔の果てに意識を失い、救急車で運ばれた平松洋子。バーにひとりで入ってギムレットを飲むことを高らかに宣言している山崎ナオコーラ。下半身裸のままトイレの床にとぐろを巻いて倒れている三浦しをん。飲みだしたら途中でやめることができず、失敗ばかりしている角田光代。なんとも面白く豪傑な女性ばかりだろうか。日本はまだまだ大丈夫だ。