2016年10月24日(月)前の土曜日が仕事だったので、その代休。午後から出かけた。有楽町の角川シネマ有楽町で『奇蹟がくれた数式』を観る。インドの青年ラマヌジャンが、イギリスのオックスフォードのトリニティ・カレッジのフェローとして迎え入れられるまでの実話を作品化したもの。感動を呼ぶ作品だった。他を受け入れることは、受け入れる側に大きな度量がなければならない。これこそ崇高な精神であるように感じた。今の世はあちこちで排他的な流れが止まらない。現代社会のアンチテーゼとしても観ることができるような気がした。
そのあと、遅いお昼を交通会館の地下『ひょっとこ』でとる。私の好きな『柚子ラーメン』だ。いつものムツゴロウに似たお爺さんは、洗いものをしていて、新しい爺っちゃんが作っていた。ひょっとすると年齢的には爺っちゃんではなくて、おじさんかもしれない。
この日は、銀座ブロッサムの落語会(柳家喬太郎・柳家小満ん)に行く予定であり、まだ2時間ほど余裕がある。いい余裕かもしれないと思い、いつも気になっていた「銀座湯」(銀座1丁目)に行くことにした。長年ずっと気になっていたのでいい機会だ。このあたりに来るといつも寄るギャラリーに足を運んだあと、「銀座湯」へ。
秋の季節がいい。これより寒くなるとコートを入れるくらいのロッカーがない。東京都の銭湯は460円。気持ちのいい時間だった。
ひとっ風呂浴びて、「やなか珈琲店」(銀座3丁目)でコーヒー(240円)を呑み、落語会へ。
2016年10月29日土曜日
2016年10月17日月曜日
2016年10月16日日曜日
きまぐれ野郎弁当 1・2
キャラ弁とか、なんとか弁とか、ネットで人気になり本まで出版する時代になった。保育所ではキャラ弁を禁止にするところもあるそうだ。家庭の格差が弁当の様子に表れ、子供達の間に嫌な風が吹き込んできたからなのだろう。思えば、キャラ弁などは、必要以上に指で触らなければできない。まさか調理用の手袋を着用して作っている人はいないだろう。まあ、そんなことは全く関係なく、最近少しづつ弁当を作り始めた。いった何十年ぶりだろうか。そんな感じで、まったくプライベートな試行錯誤である。
No1.
これは、やはり恥ずかしいか。まともに作ったのは卵焼きぐらいか。あとは冷凍チン。
No1.
これは、やはり恥ずかしいか。まともに作ったのは卵焼きぐらいか。あとは冷凍チン。
No2.人参のきんぴらを作ったぞ、卵焼も。ミニトマトも入れた。でも、あとは冷凍チン。
2016年10月7日金曜日
SCOOP!
SCOOP! 2016年 日本 監督・脚本 大根仁
1992年TBS系のドラマ「ホームワーク」に登場した汚れた感じの男。それが福山雅治だった。生活に荒れ、ヒモのようにヒロイン(清水美沙)につきまとうチンピラのような役柄だった。それ以降福山は、ミュージシャンとして、あっという間にメジャーになり、押しも押されぬアーティストとしての地位を確立して来た。この作品で、「昔の福山が戻ってきた」という印象を受けた。構成や細部へのこだわりも感じられる。「パパラッチ」という際物的な言葉も、もう忘れかけているが、実際にそのようなことを生業としている人もいる。探偵も広義にはそのようなものかもしれない。
フリーカメラマンの都城静(福山雅治)は有名人のスキャンダルを追うパパラッチだ。きわどい手口を使っても売れる写真を撮る。社会の裏に通じるやさぐれた男だ。そんな彼の元に、写真週刊誌「SCOOP!」の新人記者行川野火(二階堂ふみ)が押し付けられる。副編集長の横川定子(吉田羊)が、送り込んだペーペーだ。かつて静と一緒に仕事をしていた定子の心理は容易に推測できる。この三者の関係性は、ベタといえばベタであるが、スリリングに進むストーリー展開としては欠かすことができない重要な基礎だろうと思う。
夜の繁華街・路地裏・怪しげなクラブ、お忍びは夜ときまっているので、ほとんどの場面は夜から深夜にかけてである。静の仲間であり、情報屋の「チャラ源」(リリーフランキー)がいい。最近バツグンにいい味を出している。そんなチャラ源に大きな借りを作っているらしいのだが、それは本作品では明らかにされない。謎の多いチャラ源だ。ヤク中であり、危ない匂いがする。ラスト、このチャラ源と静と野火の緊張感あふれる場面が圧巻だ。そして、ラストの一瞬が刺激的だ。
作品のいろんなところに伏線が散りばめられている。静の乗っている車は中古のベンツの四駆。これがラストのクライマックスで、狂気のチャラ源の元に駆けつけて行くとき、装甲車のように見えてくる。そして静が憧れていたロバート・キャパの写真が、最後の決定的な瞬間と重なり合う。静たちが生きている業界が戦場であるのかもしれない、また世界の紛争地以外にも、この今の大都市そのものが戦場と化しているということなのかもしれない。滝藤賢一もいい。
2016・10・2「シネプレックス幕張」にて
1992年TBS系のドラマ「ホームワーク」に登場した汚れた感じの男。それが福山雅治だった。生活に荒れ、ヒモのようにヒロイン(清水美沙)につきまとうチンピラのような役柄だった。それ以降福山は、ミュージシャンとして、あっという間にメジャーになり、押しも押されぬアーティストとしての地位を確立して来た。この作品で、「昔の福山が戻ってきた」という印象を受けた。構成や細部へのこだわりも感じられる。「パパラッチ」という際物的な言葉も、もう忘れかけているが、実際にそのようなことを生業としている人もいる。探偵も広義にはそのようなものかもしれない。
フリーカメラマンの都城静(福山雅治)は有名人のスキャンダルを追うパパラッチだ。きわどい手口を使っても売れる写真を撮る。社会の裏に通じるやさぐれた男だ。そんな彼の元に、写真週刊誌「SCOOP!」の新人記者行川野火(二階堂ふみ)が押し付けられる。副編集長の横川定子(吉田羊)が、送り込んだペーペーだ。かつて静と一緒に仕事をしていた定子の心理は容易に推測できる。この三者の関係性は、ベタといえばベタであるが、スリリングに進むストーリー展開としては欠かすことができない重要な基礎だろうと思う。
夜の繁華街・路地裏・怪しげなクラブ、お忍びは夜ときまっているので、ほとんどの場面は夜から深夜にかけてである。静の仲間であり、情報屋の「チャラ源」(リリーフランキー)がいい。最近バツグンにいい味を出している。そんなチャラ源に大きな借りを作っているらしいのだが、それは本作品では明らかにされない。謎の多いチャラ源だ。ヤク中であり、危ない匂いがする。ラスト、このチャラ源と静と野火の緊張感あふれる場面が圧巻だ。そして、ラストの一瞬が刺激的だ。
作品のいろんなところに伏線が散りばめられている。静の乗っている車は中古のベンツの四駆。これがラストのクライマックスで、狂気のチャラ源の元に駆けつけて行くとき、装甲車のように見えてくる。そして静が憧れていたロバート・キャパの写真が、最後の決定的な瞬間と重なり合う。静たちが生きている業界が戦場であるのかもしれない、また世界の紛争地以外にも、この今の大都市そのものが戦場と化しているということなのかもしれない。滝藤賢一もいい。
2016・10・2「シネプレックス幕張」にて
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