2011年11月12日土曜日

佐藤初女さん

佐藤初女講演会(11月12日『全電通労働会館』)
 佐藤初女さんは、青森県弘前市で『森のイスキア』を営んでいる90歳になるおばあちゃんだ。白神山地と岩木山の麓で、心を病んでいる人たちを暖かく受け入れてくれる。庭に育つ自然の草やキノコを採り、ゆっくりと時間をかけて調理してもてなす。「自然の命をもらい、それに生かされている」というゆるぎない姿勢を貫いている。そして、ただただ話を聞く。すべてはその人の「気づき」に委ねる。「悩んで揺れてもいい、木の枝は常に風に揺れているけれど、揺れているからこそ成長する。幹がしっかりしていればいい。」
 人が成長するためには、ゆったりとした時間と空間が必要なのだ。現代文明は、すべて早さを競う。しかしそもそも人という存在は、そのようには出来ていないのだ。科学技術は人の欲望を刺激し、さらに新たな欲望を作り出す。そして残念なことに、科学技術はけして後戻りすることはできない不可逆なものである。ゆっくりとおむすびをむすぶ初女さん。それはまさに極東のマリアの姿なのだ。そういえば、青森県の戸来(ヘライ)というところにキリストのお墓があるそうだ。GODはときどきこのような女性をこの世界に送る。マザー•テレサも、ターシャ•テューダーも、初女さんも、私にとって等しい存在だ。
 会場に集まった人たちは、ほとんどが女性。男性は1パーセントにも満たず、それも奥さんに連れられてという感じだった。男ひとりでノコノコ出かけて行ったカンダタであった。