2012年9月22日土曜日

憂鬱な思想


 記録的な残暑もやわらぎ、少しばかりひんやりとした空気が心地よい。日常が極めて忙しくせわしなく時間が過ぎて行く。そんなときに時として心のエアポケットにカクンと落ちてしまうことがある。
 あいもかわらず、自分とは人間とはこの世界とはという堂々巡りの考えにとらわれてしまう。さまざまのことや、ものに縛られている自分を感じる。人間はなぜ人間になったのだろう。人間は人間になろうとしてここまで来た。しかしそれがいったいなんだろう。確かにすべてを意味論でとらえてはいけない。さまざまなことに意味を見いだし、その意味づけによって安心しようとする。しかし世界は規則正しい意味によって成立しているわけではない。人間存在もしかり。
 こんなときには旅に出たいものだ。巡礼の旅でもいい。できれば言葉が通じないところがいいかもしれない。

 ツレから言われた「君は悩むのが似合っている」