2012年3月4日日曜日

ポロック

『生誕100年 ジャクソン•ポロック』 2012年2月10日〜5月6日 
                             東京国立近代美術館

 ジャクソン•ポロック(1912〜1956)の人生は劇的だ。飲酒による自動車事故で命を落とす。享年44歳。作品に立ち向かう苦悩の様相が印象深い。代表的な作品以外では、批判する批評家も少なくはない。しかし、ポロックの実践した作品というのは、美術史的にも大きな意味を持つ。作品追求のなかで、あの『Number 11,1949』『Untitled』(1949) 『Mural on Indian Red Ground』(1950)が生まれたのだ。空間恐怖とも思われるほど、何層にも何層にもドロッピングで色を落としてゆくオールオーバーの絵画。それは、まさにアクションペインティングでもある。自らの技術を信じて作品に立ち向かう作家もいれば、ポロックのように、ある行為の果てに作品が生まれる作家もいる。ポロックは孤高な求道者であった。
 アトリエの床を再現した企画もあり、興味深かった。