やつぱり契約破棄していいですか!?
原題:DEAD IN A WEEK(OR YOUR MONEY BACK)
監督:脚本 トム・エドモンズ 2018 イギリス
アイデアとしてはそれど珍しくない。記憶に新しいのは1990年のアキ・カウリスマキの『コンタクト・キラー』(フィンランド・スウェーデン)とどう違うのか。会社をクビになった孤独な主人公が、自殺もうまくできなくて殺し屋を雇ってしまう。しかしその後恋人ができてしまって・・・。というのが、『コンタクト・キラー』(イギリスで撮影)だった。
そしてこの作品だが、内容はほとんど同じ。小説家を目指していたウイリアム(アナイン・バナード)は作品が書けず、いっそ自殺したいと思うようになり、さまざまな方法を試すがうまくいかない。とうとう外部委託を選ぶのだ。そこに英国暗殺者組合のレスリー(トム・ウィルキンソン)に殺し屋があらわれる。彼はノルマを達成できず、組合を除名されようとしている。妻にはそろそろ引退したら、と言われるが根っからの仕事人であり、なかなか決心がつかない。
このような物語は、ユーモアがなければつまらない。なぜなら、SNSで自殺願望者を探してその手助けをする、という犯罪が実際にあり、ともすれば作品のアイデアに社会的倫理感を持ち込んでしまう可能性があると思うからだ。しかし、それは杞憂かもしれないが。依頼人の青年と殺し屋の老人のバタバタが面白い。生死、生活、社会など普遍的なテーマにも繋がる。徹底的なコメディの先に、真摯なテーマがある。それがいい。
このような物語は、ユーモアがなければつまらない。なぜなら、SNSで自殺願望者を探してその手助けをする、という犯罪が実際にあり、ともすれば作品のアイデアに社会的倫理感を持ち込んでしまう可能性があると思うからだ。しかし、それは杞憂かもしれないが。依頼人の青年と殺し屋の老人のバタバタが面白い。生死、生活、社会など普遍的なテーマにも繋がる。徹底的なコメディの先に、真摯なテーマがある。それがいい。