2012年 イタリア
監督•脚本 パオロ•タヴィアーニ/ヴィットリオ•タヴィアーニ
ローマ郊外にあるレビッビア刑務所では受刑者に定期的に演劇演習をやらせている。この作品は、実際にその刑務所で撮影されていたドキュメントである。ブルータス役のサルバトーレ•ストリアーノは、実際にレビッビアで刑を終えた人間であり、現在俳優をしているのだが、この作品のため受刑者の役として参加している。受刑者の役でありブルータスの役でもあるというおもしろい立場である。
このような刑務所の存在を知ることも、その状態を知ることもなかなかできないが、映画作品によって、その存在を知ることになりなかなか興味深い。演劇の稽古によくありがちな俳優たちのトラブルもあり、塀の外となんら変わることがない。みんな役者として鍛えられているので、見ていてドキュメンタリーのような感じがしない。
とても興味深く、おもしろい。